家族の終活はまず疑いを晴らすことから始まる。

父親に終活を始めてもらいたいと思ったときに大変だったのは、終活を促す私たちの子どものことを父が疑いはじめたということでした。終活のステップを無視して、最初から遺言書を書いて欲しいと言ってしまったのもいけないのですが、財産目当てのために遺言書を書けと言っているのだと疑われてしまいました。それからは、週刊誌の終活特集のページをテーブルの上に置いておいたり、知人が取り組んでいる終活の話しをしたりして、財産目当てで言ったのではなく、大切だからアドバイスしたのだと理解してもらうように務めました。二ヶ月程度その作業にかかりまして、ようやく父の気持ちも打ち解けてきたところで、まずはエンディングノートから作ってもらうように仕向けました。最初から遺言書というのはやはりハードルが高かったかなと反省しています。エンディングノートのときはそれまで打って変わって積極的になり、地域の自治体が開催するエンディングノート講座に通ったりもしていた程です。エンディングノートをキッカケにして遺言書を作る方も多いらしく、また財産管理という面でもエンディングノートは良い効果があるらしいです。実は父の勧めもあって、私たち子ども全員がエンディングノートを作るはめになってしまいました。父にとってはこれが終活への弾みになったようです。終活というと高齢者が一人で仕方なく作り上げるイメージがありますが、そうではなくエンディングノートを繋がりとして家族全員で終活をお手伝いするという行動が父にとってはとても心強いものとなったようです。本当であれば遺言書を作ってもらって終活は終わりにする予定だったのですが、エンディングノート作りをキッカケに家族の絆も深まり、あわてて遺言書を作ってもらわなくても良くなりました。というのも、遺言書としてまとめる内容も家族全員で話し合っていますので、遺言書がないまま亡くなったとしても遺産分けの話し合いで揉めることはないと思われるからです。我が家の終活はエンディングノートをキッカケに予想外の展開になりましたが、このような終活もあってもいいと思っています。